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過失相殺

過失相殺とは何ですか?

 過失相殺とは、事故の発生や損害の発生、拡大について、被害者にも落ち度がある場合、損害の公平な分担という見地から、損害賠償額の算定にあたりこれを考慮して損害賠償額を定めるということをいいます。つまり、過失相殺がされると、損害賠償額が減額されるのです。

どのような場合に過失相殺がされるのですか?

 過失相殺は、事故の発生そのものについて、被害者に落ち度がある場合にされる場合があります。

 例えば、道路を横断中の被害者が自動車に衝突された場合でも、歩行者が近くに信号機がある横断歩道があるのに、横断歩道を渡らずに道路を横断していた場合であったり、自動車同士の衝突事故で被害者も前をよく見ていなかったために衝突が起きた場合などです。

 どのような場合に、どの程度の過失相殺がされるかについては、過去の裁判例が多数ありますので、これらの裁判例を考慮して決められることになります。

素因減額とは何でしょうか?

 素因減額とは、損害の発生・拡大について被害者に一定の身体的事情が寄与している場合、これを損害額の算定に際して考慮されることをいいます。被害者の事情が損害額の算定で考慮されるという点で、過失相殺の一つといわれています。

 例えば、もともと持っていた持病が原因で怪我が治るのに時間がかかってしまった場合や、持病がなければ怪我が治ったのに持病と交通事故による怪我とが一緒になったために、後遺障害が残った場合などです。このような事情がある場合、裁判所はその寄与した割合に応じて損害額を減額します。

 素因減額も、最終的には裁判所が主治医の先生の意見を聞いたり、場合によっては他の医師の意見を聞きながら判断します。
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